臨床医として働きながら米国MPH受験

卒後7年目産婦人科医。日常診療に忙殺されながらも海外MPHに向けて奮闘中

Letter of recommendationってなに?誰にもらうべき?

 

 

 

Letter of recommendationって何?

いわゆる「推薦状」ですね。

日本で推薦状が必要な場面って、ちょろっと数文「この人は優秀なので推薦します」的な文章を書いて、教授にサインお願いシャーす🙏💦って感じで終わることも多いと思うのですが、アメリカではすごくすごく重要視されているのがこのLetter of recommendation/Recommendation letter LORってやつです。

SOPと並んで重要と言えるかもしれないです。

 

誰からもらうか

大体のMPHは最低限3枚必要です。

実は4枚目以降も追加はできるのだけど、4枚以上提出したとして、その中の3枚がランダムにピックアップされるのか、4枚ともちゃんと評価されるのか誰もわからなくて、4枚目以上を出すなら3枚をしっかり書き込むのがベストと思います。(これは各大学の事務にもシステム上よくわからないって言われました。)

 

あとは大体1枚は現職場長にもらうことになってます。今働いてる人であればその教室の教授、部長、病院長など、学生の場合は教授でしょう。

 

さて、問題は残り2枚。一般的に言われるのは

*自分のことをよく知る人

アメリカに精通してる人(アメリカ人だとなおよし)

↑ちまたのブログなどをみてもこう書かれてるんですが、そう言われると悩んでくるのが、

アメリカ人で自分のことをちょっとしか知らない人 

②自分のことをよーく知っていて、よく書いてくれそうだけどアメリカに行ったことなんてありまへん

っていう人、どっちがいいの?ってところです。

私も悩みましたが、結局②の方がStronger LORになると思う。

例えば、バイデン大統領にLORをもらえるとかなら話は別。名前だけでインパクトデカすぎて内容以上におっ、何こいつ?って思わせられる。でもアメリカのどこかの大学の助教で一度訪問したときに話した、という程度だと自分のことをしっかりは分かってないと思うし、何しろ頼みにくい(コレは日本人感覚の私だからかも、、だけど)

アメリカにClerkshipsで行ったりとか、病院見学で行ったりとか、横須賀/沖縄米軍病院でインターンやって、それでLetterをもらってくる人ももちろんいます。それも全然あり。でもインターンならまだわかるけど、病院見学行くだけでもらうって図々しくない?と心のどこかで思ってしまう消極的純ドメなのです私🥲そんなんだとアメリカでやっていけなさそうだけど。

(実際、私も学生時代にノーベル賞受賞したアメリカの研究者の方とDiscussionした経験があって、彼に連絡はしてみたんですけども。そんな昔のこと掘り起こして推薦状書いてくださいなんて言えなかったしメール文も思いつかんかった。🥲)

もちろん、アメリカ人ないしはアメリカで働いてる人で自分のことをよく知る人がいたらそれがベスト。でも純ジャパ純ドメでそんなん無理ですよ😂

そしたら内容勝負👍と切り替えました。

私の場合、現職場長、大学時代の教授、研修医時代の途上国活動で出会った元WHO職員のフィリピン人医師(彼とは活動の前後でしっかり一緒に活動してきたし、他にもMPHに人を送り出してきた)の3名にお願いさせていただきました。

 

LORは自分で書く?書いてもらう?

これも悩ましいところ。自分の労力を考えると書いてもらえるのがいいし、3枚ともおんなじ内容になっちゃうのは悲しいので、できるだけバラエティを持たせたいところ。

自分で書くメリットは、書いてもらいたい内容を書ける。

内容を考えたときに、その書いてもらう人との関係性って影響してきますよね。

結論から言うと3枚のうち1枚は自分で書いた方がいいです。内容が被らないように用意できるなら3枚とも自分でもOK。

実際に評価する人たちも自分で書いてるってことくらい、結構知ってます。

自分で自分のことを褒めるのってなかなかしにくいし、推薦者との関係性も含めて書くって結構難しい。しっかり腹を割って話せる仲なのであれば、私の印象ってどうですか?長所と短所ってどう見えてますか?って言うのをしっかり話し合ってから内容を書き始められたらいいですね!

とはいえ職場の上司は忙しいし、そんなことで時間を割かせてしまったら申し訳ない。

結局、大体は自分で書くことになりました。

 

どんな内容かく?

具体的に!

その推薦者にしかかけない内容をてんこ盛りに。

優秀な人で、人から信頼されていて、、、っていう文章はごまんとあります。

○○で何点取れるくらい優秀で、こんな難題があったが自ら解決して、、、なんていうことが大事。

例えば、英語論文を○本書いていて、インパクトファクターは○点のところに出していて、研究に非常に長けています。とか。

でも難しいんだ、これがまた😂

自分のことを見つめ直す機会になりました。

形式は?

巷に転がっているテンプレもありますけども。

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

To whom it may concern, 日付

1パラ:推薦者の自己紹介、本人との関係性、○年の付き合いですというのをさらっと

2パラ:本人の凄いところ①

3パラ:本人の凄いところ②

4パラ:だからね、あなたのところのプログラム行ったら、本人はこんなことができますよ。これってあなたのプログラムにとってすごく有益でしょ。何か質問あったらここまで連絡して、いつでも本人のこと答えるよ。

Sincerely,

最後に、名前、住所、メールアドレス、署名

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

という感じ。1パラのところ、実は大切。ちゃんとこの人のことこれくらい知ってるよ!信憑性のあるLORだよ!っていうのが伝わるように。こういうところが、1回2回話しただけの人では内容を盛れないんですよね。

 

完成したら、DRAFTとして推薦者の方にチェックしてもらう!

大丈夫であれば署名もらう

結局は最近は推薦者がアップロードする形式がほとんどなので、その旨伝えてPDFを作成。

私の場合、フィリピン人医師の先生はPDF作成とかアップロードなどがめっきり苦手だったので、隣に座って一緒に提出した笑。「スキニカイテ!」と言われながら笑。

 

でもやっぱりMPHの書類作りって色々削られる😂笑。

奨学金申請がある場合はすごく早いと思うけど、3枚のLORの作成に依頼しに行く時間なども含めて1-2ヶ月はかかると思う。それを見越すと、出願年の9月には取り掛かり、11月初めにはアップロードし始めるくらいが良さげ👍

今日はこんなところで✋