臨床医として働きながら米国MPH受験

卒後7年目産婦人科医。日常診療に忙殺されながらも海外MPHに向けて奮闘中

卒業2ヶ月前にして思うこと 

これをおもむろに呟いたのももう2週間前なのだけど笑。

 

学び足りない。十分範囲を知ることはできたけど、深掘りできてない。

英語をもっと身につけたい。うまく避けたり、凌ぐ方法を身につけたけど、英語力は正直横ばい。

友人関係。仲良くなれる人たちがわかってきた。自分の視野や可能性を広げてくれる人もわかるし、自分の関心と知的な会話で自分を高めてくれる人たちとの議論が本当に楽しい。知的好奇心を高めてくれる環境、とはまさにこのことだと思う。自分の夢や野望を笑わずに真剣に聞いてくれて、さらにそれより莫大な夢を語る彼らが最高にかっこいい。その人たちとのbondingを強くしたい

自分の将来性を損得なく考えられる時間が貴重。

20代が社会での経験、だとするなら30代はその先の人生の基盤を築く10年。もっと言うなら今後どう生きていきたいか、じっくり考えるべき10年。

自分のキャリアをどうするか、家庭をどうするか、誰と生きていきたいか、誰のために生きていきたいか。

 

時間を無駄にしないように、1日1日を噛み締めて過ごしたいと思う。

ハーバード公衆衛生大学院で必要な英語力の話

米国MPHに必要な英語力ってどれほどのものなのか。

受験要件としてはTOEFL100点とよく言われる。その中でもOverall 25(reading, listening, speaking, writingともに25)が望ましいとされ、可能であれば104点と定められている。

実際蓋を開けると97,98点の人もいるらしい、と聞いた。

実際100点そこいらでくるとどんなもんなのだろうか。

 

まず、一言で言って、全く不十分である笑。

 

最初に新学期が始まる前に出会った韓国人の友達が

“私は英語ができないから、、、英語ができなくて心配、、、”

と散々言っていて、そんなTOEFL100点あってきてるんだから自信もっていいやん!って思っていた記憶がある。

しかし、いざオリエンが始まると、なんとも心苦しい日々であった。

 

1.授業や講義の話

授業やofficialな場所で話される英語は大体わかる。

ただ、この大体っていうのがポイントで、全ては分かり切っていないのだ。

今言われた言葉を訳しなさい、と言われたら多分できる。

時々知らない単語も出てくるけど、大枠は日本語訳にできる。

 

それが、1時間の話になると、「あれ?何言ってたっけ?」ってなる。

結局巨大な味のないわたあめを食べ切ったような感覚で、食べたーという気になるものの何を食べたかわからない、って感じ。

 

あと、一生懸命集中していないと、しっかり掴めない。

授業中みんなよく内職している。私も日本では内職マシーンだった。通常家で何か作業するより、意外と授業中の方が捗ったりもした。しかしここではまるで無理だった笑。内職しながらも内容についていける人はいいけれど、内職したら、さっぱり英語は聞き取れなくなる。日本語で内職していたら尚更。

英語だと100%集中していないと、理解できないし、100%集中していてもボヤーーっとした理解にとどまってしまう。TOEFLだと10分そこらの内容だし、そんなボヤーットした理解でもなんだかんだ選択肢を選べたりもする。

ただ授業だと、これについてどう思うか、discussionしてみて!とか、質問ある?とか、時には争うように言い合ったりもする。授業内容に意見まで求められると、ボやーっとした理解を自身の言葉に落とし込む必要があるし、それを自分の意見を踏まえて発言するとなるとspeakingの問題もあり、完全に取り残される。

絶望的な気分だった。ネイティブが話す英語は、英検とかTOEFLのように綺麗でない。いや、綺麗なんだけども笑。そしてとんでもなく長い。当然、構文なんか気にしながら聞いてられない。さらに学生がアフリカ人、インド人だったりするとその訛りは全く理解に及ばない。それでも徐々に慣れてくると授業内容も、みんなの発言もそれとなくつかめてくるのだが、発言するところまではすごくハードルが高い。

 

Discussion postという、掲示板がある。授業内容や予習課題のリーディングで読んだことに対し、自分の意見を述べる場所である。たった200字程度のこの発言も、ネイティブはレベルが違う。正直英検のライティングの模範解答なんかよりずっと素晴らしい英語論文たちである。それを読んでるだけでも聞いたことのない単語や表現の使い回し、気の利いた言い方、すごく勉強になる。それもそのはず、世界の上澄みのような優秀な人材が集まってきているのだから、きっと日本人相手の英語教材の模範解答を作ってる人よりwriting力があるのだろう(勝手な解釈ごめんなさい)

日本人の私の同期が、「ハーバードは世界で一番高い英語学習塾だと思ってます」って言ってたのだが、本当に本当にその通り。授業でのみんなの言い方やこの掲示板を眺めて表現を盗んでいるだけでも、最高に高級な英語学習の場な気がする。

 

2.日常会話の話

授業よりもやばいのはこちら。

よく、英語できますか?という質問に「日常会話レベルなら…」っていう人いるけど、絶対嘘笑。ネイティブとの日常会話は、ハーバードの大学院の授業より断然難しいぞと、大声で叫んでやりたい笑。

 

非ネイティブとの会話はまずまず。そういう意味でもアジア人とは居心地がいい。韓国人も中国人もきっと同じように英語を勉強してきているから、なんとなく突っかかる単語や言い回しが一緒なのである。私の英語も理解してくれる。何より、理解しようとしてくれる。

 

ネイティブと一対一の対話はまだできる。ネイティブだから私の英語もへなちょこでも理解してくれるってのもあるし、一対一なら理解してくれようとする努力も保たれるからだ。

 

えぐすぎなのは、ネイティブ複数人。

これは地獄。みんなの話は絶叫マシーンのように展開されるし、スラングも増える。イギリス人とアメリカ人で使う英語も若干違う。さらにアカデミックな話になると自身の意見を盛り込んで複雑な構文と言い回しと、時々スラングと共に過ぎ去っていく。ついていくのにも必死なのに、私の意見を求められると、会話の流れに急ブレーキがかかるのがわかる。私が話すのが遅すぎなのだ笑。みんなも必死に耳を傾けるモードになるから、申し訳なさすぎて消えたくなる笑。

夜中にみんなでゲーム、とかなるともう本当に地獄。穴があったら入りたい、とはまさにこのこと。日本のお笑い芸人たちが“一発”という逆をやってる番組をご存知だろうか。写真や動画を見て、一言パンチの効いた面白いことを言う、と言う芸人のゲームがある。あれの英語版が流行っているのだ。Memeというものなのだけど。

私のこの限られたボキャブラリー力で、パンチの効いた、ネイティブを笑わせられる一言なんて出てくるわけがない。しかも結構下ネタなんかも混ざってきて、下ネタを英語で習ったことがない私はまるでついていけない。懐かしい漫画や映画のネタ、単語あてゲームとなってもまるでついていけない。

例えば、靴履く時になくて困るもの!というお題で、頭の中で「靴べら」「靴紐」などが思い浮かんだとして、パッと英語で単語が出てきますか?無理でしょ笑。

 

これは英語力だけじゃなくて文化の違いでもあるのだけど、こんな話が爆速で進んでいくと、もう固まった笑顔と愛嬌マシーンとならざるを得ない。

そんなこんなで、英語だと私は発言しない人になってしまった。おとなしい人、とも思われてたし、使う言葉が稚拙すぎて、バカな人、とも思われているなと感じる。

最初は悔しくて悲しかったけど、途中からなんか笑えるほどの諦めがついた。

それでも言語の壁を超えて親しくなれる友人もいるし、私のことをわかろうとしてくれる人もいる。でも確実にこの言葉の壁のせいで、socialな場所で機会を逃しまくってきたことは否めない。

でもこのネイティブとの日常会話って、どんな英語の勉強してきたらのばせてきたんだろう?甚だ疑問。

 

3.前提として

それでも私は日本では英語が得意な方だった。

旅行で何か通じなくて困ったことは、もうほとんどないし、ホテル内や旅先のトラブルもまぁ別に対処できるかなという感じ。

高校では帰国子女に混ざって一生懸命英語のディベートについていく努力をしていたし、医者になってからも英語で学会に参加したこともある。時々公式文書の英語の訳を頼まれることもあった。

途上国のJICAや国際機関訪問においても、英語が通じないと苦労したことはない。

ネイティブ以外の人たちとの会話で特段困ったことも、あんまり記憶にない。

 

しかし、大学院となると全く別だった。

こんなにも英語が通じないということを渡米前の私は想定していなかったんだろうか。謎。

 

1年経っても、多分私の英語力は変わってない。

私の努力不足もあるけど、AIの進化のせい。

本気で英語の勉強に時間を費やせばきっと多少英語力は伸びる環境だったと思う。でもそれ以上に、英語の勉強ではなく、一個一個の授業内容を咀嚼したくて、AIを使えるときは使った。日本語での理解の方がよっぽど身にしみると感じたので。

 

 

とにかくTOEFL100点程度の英語力じゃ、十分にMPHを楽しみきれないことだけはなんとなく言いたい笑。多分115点くらいあった方がいい。授業にちゃんとついて行ってるなっていう私の同期のモンゴル人はTOEFL Speakingずっと満点だった。きっとそういう人が身になるような学校なんだろう。

英語の勉強と、パブリックヘルスの勉強は別。一応私はPublic healthを学びにきているので、ある程度英語力は諦めてついていくことにした。

Global Health のPracticum

やばい、冬休みに更新しようと思っていたのが気づけばSpring1が終わっていた😂

Practicumについて少し書いてみようと思ってます。

 

 

Practicumという実習的な授業がどのコホートでもある。

インターンでも研究助手でもなんでもいいから実践的なことを勝手にやれ、っていう趣旨である笑。

 

とはいえ、各種Departmentの特殊を活かした実習をすることが望ましい

CLEであれば臨床研究だし、Nutritionであれば栄養研究など

Global Healthの典型的なPracticum内容とすると途上国ボランティアなどになる。

 

MPH45の9ヶ月のプログラムの人は1月の3週間、65の1年半プログラムの人は6-8月の3ヶ月間がその実習期間にあてられる。

この3週間とか3ヶ月とかもいうのも目安で、45の人は120時間、65の人は300時間そのPracticumのために働けばいいらしい。

 

Practicumを何すべきか、どんなことが自分のやりたいことで、どんなことがあっているかひたすら語り合うPracticumの授業が毎週行われた。授業は正直言って本当に無意味だった。9月からこの授業が始まり、11/5までにどこでPracticumを行うか決定し、その行う組織先の人に同意をえて、サインをもらうLearning agreementたるものを提出しないといけない。

要はハーバードでの単位の実習としてやらせてっていうことで契約を結ばないといけない。これは受け入れ組織にとってもプラスだろうということで、是非ハーバードの名前使って探してね!っていう感じでした。

自由な実習とはいえ、学校からいくつか提供されたりするものだと思っていたら、完全に自分で探さないといけないものでした涙。探し方は、卒業生にあたったり、ハーバード生向けの職業探しウェブサイトに載ってる公募に応募したり…

 

プログラムが始まる前からPracticumを決めてきている人もいて、学校始まってから何やろうかなーって考えてたのは甘かった。

 

コネクションも十分な英語力もないInternational studentが何かアメリカで仕事を探そうとするのにどれくらい大変かということを分かっていなかったと思う。探し方もよく分かってないまますぎていった。蓋を開けてみたら、Global healthのfacultyに片っ端からあたって聞きに行っていた人とかいて、あーそうやって探すんだったんだ…とおもった。けどfacultyにわざわざ聞きに行く手間を惜しんだ自分もバカであった。

あとは、むしろせっかくアメリカに来たのだから、日本人で固まったりするんじゃなくネイティブの中に入っていきたい!なんて思ってた自分は、自分の関心分野を手当たり次第にあたることにした。

 

Pracuticumの授業では、Practicalなことをするように、研究ばっかりで実践的なことじゃないほうがいいよーなどと授業で言われていたのを間に受けていた。

一方で「そんなボランティアみたいなことやって将来のキャリアにつながるわけないんだから自分のキャリアにつながる研究とかしたほうがいいでしょ」と先生の言ってることをガン無視している人もいた。授業として先生の言ってることをどこまで間に受けて探すべきかもわからなかったんだよなー。

 

Global healthの特性や先生が言っていたことを間に受けて、元々自分が関わっていた途上国ボランティアにでも行こうかなぁとも思っていたのだが、医学生ならまだしも医師8年目にもなってまたボランティアやることも今後の自分のキャリアに生きないのではないかという葛藤もあった。

専門医を取得していないとできないジャパンハートやMSFなどもあるのだが、1週間の派遣だと要項として足りないしな、などと思ってあまり深く調べていなかった。

 

一人一人にアドバイザーがいるのだが、アドバイザーに頼っている人もいた。

アドバイザーと最初に面談した時に、自分の関心がある分野から何人かあたってみるといいよと言われた人たちがいた。現在スイスでWHOとProductive health関連の研究職にあたっている卒業生、Global health のFaculty、あともう一人誰だったか忘れた。。。

 

この卒業生はHarvard T.H. ChanをDr.PHで卒業した強者であった。まず彼女にアプローチしてみることとした。

メールを送り、一度zoom meetingを予定。

 

結局彼女からわかりやすくポジションはもらえなかったが、いくつかアプローチする手立てをもらえた。

一つはFacultyの母子保健を中心とした経済学を扱っている教授。この教授の授業は取っていたのだが、すごく内容も面白いしテンションもノリもいい先生だなって感じていたのだが、いかんせん本当に英語が早くて授業でさえも、授業後に録画を全部見直していたくらいだったので、Practicumをお願いする勇気が出なかったのが本音である。

もう一人は日本人の研究者。WHOでも働かれていたことがあり、UNFPAに在籍されていた。いくつか論文に目を通し、そのcitation数とインパクトファクターに目が点になった笑。

あとは、WHO内のインターン。これはまた別の機会に話したいが、ただでさえもCompetitiveだったのに近年有償としなければならないという決まりができたことでさらにCompetitiveさが増した。

ここで気づいたのは、1月のインターンってどこもほとんど受けていないってこと。そりゃ普通夏だよね。そういう意味でもPracticumを有意義にしたい人やPracuticumをアメリカに残る手立てにしたい人たちにとってはMPH65の1年半プログラムがいいんだろう。Internも学生や卒後すぐの人しか取ってないところもたくさんあるしね。

 

色々ネットサーフィンした上で、日本人研究者の方をあたってみることにした。

おわかりいただけるかもしれないが、ストレートにいってここまでで1ヶ月かかっている。

日本人研究者の方は親身に相談に乗ってくれて、いくつかプロジェクトも相談してくださった。なんでもなんでもやりたい!という心意気だった私は、片っ端からお願いした。

 

 

またMPHにはConcentrationというプログラムを持っている学校が多くある。これは簡単にいうと"特化コース”みたいなものである。

Humanitarian, child development, matenal healthなどなど数多くのconcentrationが存在するが、各Concentrationの取得要件としては、それに関係する授業単位〇〇単位とること、〇〇のイベントに参加すること、などである。

私は産婦人科であることもあり、Maternal and child health concentration、いわゆるMCH Concentrationに参加した。MCHはMCH leadership labというMCHに関係する研究室に配属される更なる特化プログラムがある。これは6000ドル程度のfundも出て、MCHのリアルな研究に携われるまたとない機会である。研究室はざっくり6、7個程度提示された。私は産婦人科としての経験もそれなりにあるし、途上国活動経験もある、是非是非研究の手法を学んで自身の経験をベースに応用を効かせたい、と思いエチオピアにベースを持つ、途上国母子保健の疫学の研究室に就きたいと思っていた。

なんなら、これでもPracticumにできるかなって思っていた。一次審査の書類選考はpassし、研究室のPI、ポスドクとinterviewがある。

ここでまた私は挫折を味わう。これまた別の機会にゆっくり述べたいのだが、英語のJob interviewがどれほど私が苦手か、全く理解していなかった😭

interviewであっさり落とされた。

自分の落ち度も結構あったのだが、経験値としてはきっと問題ないはず。と思うと英語力か。。。。と思って数週間落ち込んだ。ここまでバックグラウンドがマッチしても落とされるというのは、アジア人が受け入れられる場所なんてないのか、と結構どうしていいかわからなかった。

渡米前に相談していたアドバイザーにも泣きついたが、”ここまで来ると英語力ではなく準備不足だ”と言われ、それはそれで反省した。

 

とはいえ私には、日本人研究者の伝手がある!きっとプラクティカむはそれで...とまた自分を励ましていた。

 

 

 

が。

 

資金調達の関係で、そのプロジェクトは今年はなくなってしまいました。申し訳ありません。と連絡があったのである。

 

行き詰まった。。。。Practicumは11月5日までに決定しなければならなかったが、その時点で10月30日であった。

 

何が言いたいかって、純じゃぱのJob huntingはインターンであってもめっちゃ大変ということ。本当に秋学期はこれで毎日鬱を極めていた。。。😂笑。

実際にその後私がどんなことをしたかっていうのは、また改めて書きたいと思います。

Harvard T.H. Chan SchoolのDepartment

 

この秋学期思ったことをすでに忘れてきてしまっていて、どこまでもれなく振り返れるか笑

ステマチックなことも含め、一個ずつ思いついたことから振り返っていこうと思います。

 

Harvard T.H. Chan School of Public Health のDepartment

いったいいくつあるのだろう。ちゃんとみてみたことないがMaster of Public Health(MPH)には

  • Epidemiology(疫学) 通称エピ
  • Generalist
  • Health and Social Behavior / Social Behavioral Science(行動科学) 通称SBS
  • Clinical Effectiveness(臨床) 通称CLE
  • Quantitative Methods 通称QM
  • Health Policy (医療政策) 
  • Health Management (医療管理)
  • Nurtrition (栄養)
  • Occupational and Environmental Health
  • Global Health (国際保健)

があったと思います(ゆる笑)

さらにMaster of Science(MSまたはSMと呼ばれる)になるとまた更にバリエーションが出ますが。

ハーバードの場合

MPH45credit(9月-5月の9ヶ月プログラム)

65credit(9月-翌年3月の1年半プログラム)

Part time

 

の3つがざっくりあります。受験時、Global Healthしか見てなかったので、それすら知らないで入学しました笑。

とまぁそんなホームページ見てわかることだけじゃないことを書こうと思います笑。

完全に個人的な感情でコメントします。

 

Epidemiology

これはOnlineコースもある様子。

私の同期の日本人でもオンラインで日本から受講している人もいました。

いる人で見ると、他のdepartmentよりアジア人が多め?かもしれない。疫学ってこともあって数学的なことや統計的なことをメインでやるため、英語べらべらでなくてもいいかもしれないとも感じます。

Generarist

これはOnlineコースのみ。全体的に網羅するのだと思うのですが、いかんせんキャンパスに誰もいないので実態よくわからず。。。

 

Health and Social Behavior / Social Behavioral Science(行動科学) 通称SBS

2024年募集のホームページ見ると45の募集しかないのですが、65の人いっぱいいるなぁ。よくわからない。

比較的アメリカ人が多いですが、Facultyにかの有名な日本人の教授がいらっしゃるため、日本から短期留学で来る人はほぼSBSに来ているように思います。日本から来る医学部3,4,5年生あたりの子達、そんな世代からここに来られるなんて本当に羨ましい。

ただSBS自体は共通の授業が少ない印象。。

行動科学って何かというと、人の行動が何によって決定づけられているか、という学問なんですね。アメリカでは本当に人種差別、格差社会が大きい場所です。

例えば、胸を痛がって息ができないと言っている全く同じ条件の白人と黒人が救急外来に来たら、なんとなーくみんな白人から初療に当たるんですね。もっと言えば、白人の平均収入は黒人の6倍、白人の母体死亡率は黒人の1/5なんてデータもあると、人種による健康格差、医療格差への影響は計り知れないものがあります。では何がその差別を決定づけているか、どうしたら改善できるのか?なんてことをやっているのではないかと思っています。(GHの人間が知ったかぶってごめんなさい笑)

 

Clinical Effectiveness 通称CLE

医師経験5年目以降が入学条件で、学生みんなお医者さんというコホート。日本人の先生方毎年いらっしゃる気がします。臨床経験積みながら、こんなことってどうなんだろう?こういう介入したらもっとアウトカム変わるのでは?という医師としての経験からMPHを目指された方がほとんどかと思います。

臨床研究などを扱う場合はこのdepartmentが一番で、私も婦人科医としては臨床経験に触れていたこともあったため、実はこのdepartmentも考えました。

CLEは9月からではなく6月?ごろのSummer semesterから始まるので11ヶ月のプログラムになります。

 

Quantitative Methods 通称QM

やー私の代の同期たちの印象からしか述べられない。。。。けれども、機械学習やプログラミング、統計データに扱う達人たち。

医師14-5年目くらいの先生方も多く見かけます。

あとはきっとここもアジア人が多い!QMメインの授業を受講した時7割がアジア人で驚きました。中国が多いのかなぁ。

コホート全体としては、おそらくSBS, HP, GHのようなまくし立てる英語ペラペラ系学生の数は比較的少なく、とっっても個人的には安心感がありました。一方で、本当にRやSTATAの扱いに慣れてらっしゃる方が多く、天才達人たち!と思って尊敬しています。

QMもSummer semesterからの11ヶ月プログラムですね。

 

そう、要は夏はCLE, QMは統計の達人になっているのです。私が夏休みを謳歌している間に。

 

Health Policy and Management(医療政策/管理)

この二つのDepartmentの棲み分けを理解していません笑。けれど、同じ階に医局?を持っているし、きっと近しい関係性にあると思っています笑。

が、HPとHMは別のプログラムのようです。

HP、HMとも圧倒的にアメリカ人の数が多いのではないかと思います。というのも基本的にはアメリカの医療システムを学ぶのです。

いまだにMedicare/Medicaidの違いにすら迷ってしまう私のようなアメリカの医療を全く知らない人間にとってはなかなかChallengingなのではないかと感じます。しかし、日本人も毎年それなりにいるように思います。

アメリカ人が多いということは、英語べらべら系も多いです、もちろん笑。

ですが、ハーバードの中では最もOrganizedされている授業はHPなんじゃないかって言われることも多いです。例えばGHであれば天下の名門Johns Hopkinsも引けをとりませんが、HPはやっぱりハーバードが強いんじゃないの?とすごくなんとなく、みんな思っています(多分笑)

 

Nurtrition (栄養)

これはMPH65しかないプログラム。医者の割合が少ないと言われてますが、私の友人にインド人の医者もいるなぁ🧐 ですが栄養関連の職種の人が多いです。

Practicumも栄養関連必須のようで、プラクティカム探すのに苦労してる人がいました。全体的にGH-45とは関わることが少なくあまりわからないかも。。。

Occupational and Environmental Health

....やばい、今年度同期で一人も知っている人がいない。

前後の日本人でもOEH卒業生も知らない。。。。。

 

Global Health (国際保健)

我らがGH🌏 

GHは2023年現在、MPHは45creditの9ヶ月のプログラムしかありません。

しかし、特徴としては、

圧倒的にInternational Studentが多い! 

アメリカ人4人..?とか?全体で57人にいるけど。

ガーナ人5人、インド人5人という脅威のDiversity

Fall 1の必修授業が多い

つまり、めっちゃ仲良くなります!

全てのDepartmentで最も仲が良く、最もパリピな集団と自負しています。

昼ごはんもよく一緒に食べるし、1ヶ月に一回くらいはGHでパーティーしてる気がする笑。

一方で、授業内容はほぼdiscussionです。つまり、英語です。つまりみんな英語ペラペラです。

あとはGlobal Healthってものすごーく範囲が広い。というかなんでも世界に共通する医療はGlobal health。9ヶ月で学び切るなんて無理な話です。

そういう意味では、QMやCLEのように、私は機械学習を学んだ!このスキルを得た!と言えるものがなくて、みんなでワイワイ楽しかったけど、何学んだんだっけ...?と思う瞬間も多かったのも事実。

Discussionが多いということもあり、Speaking力はきっと必要、純粋なアジア人にはややハードルが高いと言われることもあるのはきっとそのせいではないかと思います。純ジャパの私としては本当に全然ダメダメでした。さらには訛りの強い学生たちのアクセントを全く理解できなくて、それもまた、萎える瞬間でした笑。でもこのInternational studentsの多さ、誇るべきです笑。


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ね、仲良さそうでしょ笑?

 

Global Health愛が強く、GH重きに書いてしまいましたが、きっとそれぞれどのDepartmentも充実していたことでしょう。またGHについては今度ゆっくり語りたいと思います。

 

本当に私の単なる主観で書いてますので、100%でないです⚠️

Fall semester 終わり!

いっぱい思ったことも書きたいこともあったのに、メンタルのアップダウンもありながら本当に更新できずにここまできてしまいました。。。(笑)

 

自分の怠惰さに反省しつつ、Winter breakに怒涛の更新をしていきたいと思います🇺🇸

 

まずよく聞かれるのが

  1. やりたいこと見つかった?→→NO✋
  2. 卒後何するか決まった?→→NO✋
  3. 英語上手くなった?→→NO✋
  4. 楽しい?→→🧐

という感じ!笑

アメリカで医者にかかってみた

アメリカのクリニックに受診し、その親切さと効率の良さに感動したっていうお話です笑。

 

アメリカの保険ってすっごく複雑なのはなんとなく聞いてたし、そんな気がする。

私は学校の保険にとりあえず加入した。International studentsにはこれしかないよね。。。

Harvard University Student Health Programたるもので、これがどういう保険かも知らなかったのだけど。

https://hushp.harvard.edu/

 

先日友人が皮膚科かかったーなんて話をしてたから、どこの病院行ってるの?って聞いたらStudent insuranceのだよって!

知らなかったー!しかも診察料はただ

もしそのご紹介になるとか、処方された薬代はかかるけど、基本的にはただ!

そして私がいた日本の大学の保険管理センターのように内科と精神科だけぼーんとあるのじゃなくて、各診療科揃っている!!!なんと!これは手厚い!

 

実は私、ザンビアから帰国してから咳が止まらないのです。

全然酷くはないんだけど、時折コホコホして、のど飴でよくなる。。。みたいな。

あとはコロナも懸念したんだけど、かれこれ2週間以上続いていて。。。

ザンビアから持ち帰った肺炎だとやだなぁと思い,,,

 

英語で症状いうのも気が滅入る気がしたけど、そこは私が医者という背景もあり流石に言えた!♡

 

そして診察がとても丁寧、医者はとっても親切であったことに驚きであった。

自身の研修医時代の経験では、咳だけのなんもなさそうな元気な30代女子に対して、「ハイハイ、メジコンでも飲んでみたら?」と返しそうなものである(☜おい)

私が以前受験した、アメリカの医師国家試験であるUSMLEの一部にCSという模擬患者との診療内容の試験があった。(今はコロナの影響で廃止されOETというものに置換された)

そのCSでは患者の症状から考えられる疾患の診察を丁寧に行うべきなのだが、

咳というChief complaintに対して、肺炎や感冒だけじゃなくて、そりゃ心不全や精神的問題、中耳炎咽頭炎などの感染症も関与するわけで、それらの疾患を除外する診察項目を行わなきゃいけない。

日本のOSCEでもそれっぽいことをやった気もしなくもないが、完全にゆるゆるだった記憶しかない。けどいくら厳重にCSが行われているからといって、それ通りに日常診療やってるわけじゃないだろう、と勝手に思っていた。

例えば日本では近くのクリニックいって「咳がある」って受診しても、気休めメジコン(咳止め)を16錠くらい出されるだけだった。効いてんのか効いてないのかわからんようなプラセボ効果だけで時間が経過して改善していっていたように思う。

ところが今回は、まさにCSの試験かのように懇切丁寧に診療していただいた❤️

問診→耳→口腔内→頸→心音→肺音

医師の見立て→アドバイス→重症化したら来てね、薬はこれ出すね、→他気になることある?

 

の流れ。当たり前のようでいて、日本では耳を診察されたことは耳鼻科以外でなかった。

学生だから親切にしてくれただけなんだろか。

とにかく感動した😂笑。

薬の処方の仕方も丁寧。説明も丁寧。はちみつ入れた白湯飲むといいよ、とかそういったアドバイスまでも。

 

診察後、「受付で待ってたらいい?」と尋ねると

「そんな必要はない、薬局行って、薬もらって帰って休んでね」

と。あの某大学病院の、薬局と会計に数時間かかって待っている大量の患者を思い出すとなんて効率的なんだ⭐️🤩と非常に感動した

薬もらって会計するだけで半日かかった日もあったよ。。。。

 

薬局へ処方箋は送られ、自分は紙ペラ何もいらず、受診料もただなので会計もなく

CVS pharmacy行って名前と生年月日行ったら薬が出されて終了。

 

日本の病院やクリニックの領収書がバカデカくて財布に収納できず、処方箋もお薬手帳を常に持ち歩くわけじゃないから、バックの中でぐちゃぐちゃになってたり、折り畳んだはずがどっか行ったりした経験はないだろうか??

それを思うとこの効率の良さ、医師の親切さに本当に感動しました。。。。🥹

 

今度私も患者に優しくしよう...(当たり前w)

MPHっているの?

「MPHって何」って言われると、公衆衛生大学院なのですが。。。

「MPHいる?」って言われると、、、、、わかりません😂

 

日本では医者でも知らない人も結構いる気がします。

 

「PhDいる?」って言われると、これも人によるし、よく”足の裏の米粒"🌾って言われていたりします。(要は取りたい気もするけど、取らなくてもやってけるってこと)

日本で

大学人として、アカデミアとして生きて行くにはきっとPhDは必要だし、市中病院の部長にや院長になるにもあった方がよさそう。

とはいえ、がっつり臨床でバリバリやって行く、とか、開業する人には、きっといらない。

 

日本人感覚で、そんなPhDよりもっといらないものがMPHです😂笑

 

アメリカのPhDはすんごい大変で、日本のPhDなんてものとは比にもならなくて

日本では1年/2年病棟Dutyがある、なんていうとアメリカの人には「研究バカにしてんの?」っていうテンションです笑。

4年で卒業できるのは40%、5年は50%、7年は60%、ギリギリ8年は65%....Drop out

30%(残り5%不明笑)なんて話も聞きます。

なのでアメリカのちょっと頑張ってる臨床医は、MD+MPHをとる傾向にある気がします。

それで教授になったり、部長になったりしている印象。

 

 

じゃぁ何学べんの?っていうと、

公衆衛生って言ってもすんごい幅は広くて

臨床研究、疫学、医療統計もあれば、医療政策、国際保健、産業医学なんてものもあったりする

なので、臨床医が学んで損しない分野だとは思います。

 

多分、PhDと比較すると鼻くそのようなテンションで入学→卒業できる感覚で、アメリカでは臨床医やりながら、医学部通いながら片手間に取る人もいるくらいです。

 

でもそれでも私は海外にMPHに来たかった。

ただ海外に来たかっただけなのかも😂

でも、私の専攻したGlobal Health、に関しては日本はまだまだ後進国

日本でも本気出せば学べるけど、そのSourceはほとんど英語で、それを話してる人はほとんど外人で。

うん、だから来るべきだったんだ、と思うことにする笑。

 

でもでも、私が産婦人科医としてこの6年間臨床で携わってきたことは臨床研究だったりする。

統計知識だったりが必要だったりもする。

いずれ臨床医に戻るなら、BiostatsとかClinical effectivenessにするべきでは...という邪念が常に邪魔をする😅

 

どっちも学ぶにはJohns Hopkinsが良かったのかもしれない。自由度が高いし。

 

常に邪念🥹笑

 

まぁいいや、自分が選んで正解だったという選択肢にすることが一番きっとだいじ。

 

卒後のキャリアは血迷いまくっているので、またゆっくり考える。。。笑