臨床医として働きながら米国MPH受験

卒後7年目産婦人科医。日常診療に忙殺されながらも海外MPHに向けて奮闘中

アメリカで医者にかかってみた

アメリカのクリニックに受診し、その親切さと効率の良さに感動したっていうお話です笑。

 

アメリカの保険ってすっごく複雑なのはなんとなく聞いてたし、そんな気がする。

私は学校の保険にとりあえず加入した。International studentsにはこれしかないよね。。。

Harvard University Student Health Programたるもので、これがどういう保険かも知らなかったのだけど。

https://hushp.harvard.edu/

 

先日友人が皮膚科かかったーなんて話をしてたから、どこの病院行ってるの?って聞いたらStudent insuranceのだよって!

知らなかったー!しかも診察料はただ

もしそのご紹介になるとか、処方された薬代はかかるけど、基本的にはただ!

そして私がいた日本の大学の保険管理センターのように内科と精神科だけぼーんとあるのじゃなくて、各診療科揃っている!!!なんと!これは手厚い!

 

実は私、ザンビアから帰国してから咳が止まらないのです。

全然酷くはないんだけど、時折コホコホして、のど飴でよくなる。。。みたいな。

あとはコロナも懸念したんだけど、かれこれ2週間以上続いていて。。。

ザンビアから持ち帰った肺炎だとやだなぁと思い,,,

 

英語で症状いうのも気が滅入る気がしたけど、そこは私が医者という背景もあり流石に言えた!♡

 

そして診察がとても丁寧、医者はとっても親切であったことに驚きであった。

自身の研修医時代の経験では、咳だけのなんもなさそうな元気な30代女子に対して、「ハイハイ、メジコンでも飲んでみたら?」と返しそうなものである(☜おい)

私が以前受験した、アメリカの医師国家試験であるUSMLEの一部にCSという模擬患者との診療内容の試験があった。(今はコロナの影響で廃止されOETというものに置換された)

そのCSでは患者の症状から考えられる疾患の診察を丁寧に行うべきなのだが、

咳というChief complaintに対して、肺炎や感冒だけじゃなくて、そりゃ心不全や精神的問題、中耳炎咽頭炎などの感染症も関与するわけで、それらの疾患を除外する診察項目を行わなきゃいけない。

日本のOSCEでもそれっぽいことをやった気もしなくもないが、完全にゆるゆるだった記憶しかない。けどいくら厳重にCSが行われているからといって、それ通りに日常診療やってるわけじゃないだろう、と勝手に思っていた。

例えば日本では近くのクリニックいって「咳がある」って受診しても、気休めメジコン(咳止め)を16錠くらい出されるだけだった。効いてんのか効いてないのかわからんようなプラセボ効果だけで時間が経過して改善していっていたように思う。

ところが今回は、まさにCSの試験かのように懇切丁寧に診療していただいた❤️

問診→耳→口腔内→頸→心音→肺音

医師の見立て→アドバイス→重症化したら来てね、薬はこれ出すね、→他気になることある?

 

の流れ。当たり前のようでいて、日本では耳を診察されたことは耳鼻科以外でなかった。

学生だから親切にしてくれただけなんだろか。

とにかく感動した😂笑。

薬の処方の仕方も丁寧。説明も丁寧。はちみつ入れた白湯飲むといいよ、とかそういったアドバイスまでも。

 

診察後、「受付で待ってたらいい?」と尋ねると

「そんな必要はない、薬局行って、薬もらって帰って休んでね」

と。あの某大学病院の、薬局と会計に数時間かかって待っている大量の患者を思い出すとなんて効率的なんだ⭐️🤩と非常に感動した

薬もらって会計するだけで半日かかった日もあったよ。。。。

 

薬局へ処方箋は送られ、自分は紙ペラ何もいらず、受診料もただなので会計もなく

CVS pharmacy行って名前と生年月日行ったら薬が出されて終了。

 

日本の病院やクリニックの領収書がバカデカくて財布に収納できず、処方箋もお薬手帳を常に持ち歩くわけじゃないから、バックの中でぐちゃぐちゃになってたり、折り畳んだはずがどっか行ったりした経験はないだろうか??

それを思うとこの効率の良さ、医師の親切さに本当に感動しました。。。。🥹

 

今度私も患者に優しくしよう...(当たり前w)